HOME >> フルステージの開発実績 ⁄ ~株式会社型善様~
機械開発事例3:株式会社型善様
画期的な新技術による樹脂製品製作のための自動化ライン開発
株式会社型善様は、愛知県に本社を置く、プラスチック金型、プラスチック成形、ナイロン樹脂接合及び接着剤の研究・販売、ノーパンクシステムの開発・販売などを行う会社です。
株式会社型善様が開発された「ポリアミド樹脂接合プライマー」は、従来では難しかったナイロン樹脂の接合を可能にした画期的な接合方法です。株式会社型善様は、開発の功労によって2008年2月に「第33回発明大賞東京都知事賞」を受賞されました。
ポリアミド樹脂接合プライマーとは?
樹脂成形(樹脂でモノを作ること)は一体成形(つなぎ目がない成形方法)が簡単で、強度も安定していることが特徴です。しかし形状が複雑になると、一体成形ができない場合が出てきます。このような場合は、複数の部品を作って樹脂部品を接合する必要があります。ところが樹脂の接合は難しく、大がかりな設備を使用したレーザー溶接が一般的でした。
株式会社型善様の「ポリアミド樹脂接合プライマー」は、従来では難しかった樹脂の接合を既存設備のままで簡単に行える画期的な接合方法です。「ポリアミド樹脂接合プライマー」で接続した部分の強度は一体成形製品と同等の強度となることが、権威ある大学の実験結果で実証されています。
株式会社型善様と当社との出会い
「ポリアミド樹脂接合プライマー」を用いた自動車部品(サンルーフ用部品)の製造を大量に受注された株式会社型善様が、その大量生産を行うため製造設備の自動化を共同研究先の大学へ相談されたことから、当社とのお付き合いが始まりました。
自動機開発
大学より紹介を受けた当社は、株式会社型善様と綿密な打ち合わせを行い、従来では人が行っていた作業を機械化することで自動化ラインを完成させました。当初は予期せぬラインストップがあり、夜を徹して修復改善したこともありました。
株式会社型善様の「ポリアミド樹脂接合プライマー」による自動車サンルーフ用部品は国産自動車の約6割に採用され、米国や中国でも使用されています。さらに新規事業としてノーパンク自転車をはじめとするノーパンクシステムの開発にも成功されました。
当社は、株式会社型善様独自の生産設備の合理化、自動化機械の開発によって、事業の益々の発展に寄与していきたいと考えております。